【リノベ暮らしな人々】
vol.4 シアターと、居心地と、リノベーション
今回ご紹介するのは、とっても楽しみながら自分たちの「居心地のいい住まい」を実現したMさん夫妻。設計から携わってくれた建築家と二人三脚で作り上げた、様々なアイデアが詰まった素敵な住まいです。
住まい探しのきっかけ
ご主人:もともと、駅から20分くらいに歩く2LDK・50m2ほどの広さの社宅に約6年住んでいました。 社宅はいずれは出なければなりませんから、4年目くらいから住宅購入を検討しはじめて、いろいろと情報を収集し始めたのがきっかけです。
住まいの探し方
ご主人:実は、住宅を購入するなら最初から「リノベーションで!」と決めていました。
インターネットや新聞、雑誌などからいろいろと住宅情報を収集していたのですが、最新設備や豪華な共用部など、ピカピカの完成品である新築マンションはどうもピンとこなくて・・・。
そんなとき、リノベーションの説明会に参加したんです。説明会でサービスの内容や事例紹介を聞いて、その後、オープンルームを見学。自分たちの目でリノベーションされた家を見て、そのときにはもう、「コレだ!」と思いましたね。
リノベ暮らしのこだわりポイント
奥様:設計するときに、コレという決めのコンセプトではないけれど、お互い家で過ごす時間が好きなので、「居心地のいい空間」にしたい、というのを軸として置きました。
●畳ロフト
奥様:寝るところはベッドじゃなくて畳がいいなと思っていました。
ただの畳ではなく、畳ロフトとすることで空間のアクセントになり、ロフトの下に収納を付けたことで部屋がスッキリ片付きました。
●ホームシアター
ご主人:家にホームシアターを設置するのが夢でした。家が完成したら、新しいソファーを買ってそこでゆったり寛ぎながら迫力の大画面を堪能したい!と思っていました。
最初の段階で、建築家の方にホームシアターの設置について相談をしたのですが、スピーカーの配線は梁や壁に添って目立たなくしましょうとか、映像は白い塗装をした壁にそのまま映してはどうですか?など、いろいろ提案をしてもらいながら決めていきました。 ただひとつだけ、プロジェクターを置く位置をどこにするかは悩みました。キッチンの収納の上に置くとか、サイドテーブルを置いて、その上に置くとか・・・。そんな議論の中で、天井から吊り下げる案が出て・・・。工事費を確認したところ、意外に安くできるということでようやく決まりました。
●フローリング
ご主人:フローリングにはこだわりました。理由は裸足で歩きたいから!自分たちがイメージする部屋の雰囲気に合った素材が決まるまでとても悩みました。最終的に選んだのは「オーク材」。ふしありの無垢材です。そして色は、大工さんたちが何度もワックスを塗り上げてくださって、現地で現物をみながら決定しました。
●キッチン
奥様:私の身長だと、既成のシステムキッチンでは大きすぎるので、シンク回りや作業スペースは、私のサイズにぴったりな高さに造作していただきました!
デザインのネックになりがちな冷蔵庫は、写真右手奥の扉の中の食品庫の中に。
●バスルーム
奥様:バスルームのタイルを選んで、パウダールームへとつなげました。間をガラスで仕切ることで、空間が広がり、とても開放的になりました。
キッチンとバスルームのタイルの完成度には感激しましたし、自分達で選んだインテリアの素材で家が出来上がったのは嬉しかったです。
ご主人:この家に住み始めて、まったく不満はないです。自分たちはもちろん満足していますが、両親も喜んでくれましたし、友人たちがたくさん遊びにきてくれて、気に入ってくれていることも嬉しいです。みんな「居心地がいい」と言ってくれますね。
リノベーションのアドバイス
家は、当然のことですが、「生活の基本」です。
どこへ出かけても「家」には戻ってくるし、自分たちが一番リラックスする場所でもあるし、何も気兼ねなく過ごせる唯一の場所です。生活の基本だからこそ、居心地の良さにこだわりました。
家にも洋服のように、似合う・似合わないがあると思います。だから私たちは自分たちにとって一番似合う家を見つけるのではなく、作ってしまった。気に入ったものはずっと永く愛用するように、この家も、これからずっと永く大切に住んでいきたいと思っています。
床は無垢材、畳ロフト、キッチンなどそれぞれの個性がありながらも、
統一感のある居心地の良い空間が完成。
間取り図で見るビフォーアフター
和室とキッチンの壁を取り払い、キッチンは開放感溢れるアイランドキッチンに変身。畳のロフトが部屋のアクセントになっています。
リノベ暮らしInfo
- ■家族構成:
- 夫婦2人
- ■専有面積:
- 73.21m2
- ■物件金額:
- 2,000万円台後半
- ■リノベーション費用:
- 約1,200万
- ■既存建物竣工年:
- 1990年
- ■事業主
- 株式会社リビタ
- ■設計会社
- ブリックス建築設計
■取材後記■
裸足で歩いてみたい、ソファーとホームシアターで寛ぎたい・・・お二人がなんとなく思い描いていた「居心地のいい住まい」作りのテーマは、完成した今、この家を訪れるゲストにも一瞬で共感できてしまう家だと感じました。オーダーメイドの家作りは、限られた時間でたくさんの選択と決断を迫られます。しかし、ご自宅の紹介をしてくださっているお二人の表情からは、それを楽しんでいらっしゃったのだなと感じました。
最初から明確なコンセプトがなくても、Mさんのように建築家と設計相談を重ねていく中で、自分たちのイメージが引き出され、さまざまなアイデアが生まれることがあります。実はそんなアイデアのヒントは、みなさんの毎日の生活の中に隠れているのです。建築家とみなさん(施主)はパートナー。同じビジョンを共有し、リノベーションの可能性を最大限にひきだして、Mさんご夫妻のような自分たちらしい住まい作りをたくさんの人に体験していただけたらな、と思います。自分たちと訪れる人をHappyにさせる家。Mさんご夫妻のお人柄を表したような、温かくてイゴコチのいいお住まいでした。













