【リノベ暮らしな人々】
Vol.35 あえて造りこみすぎない未完成さ。家族がつながる個性溢れる住まい
「これがいいんです」。クロスを剥いだ跡さえもインテリアの一部として、個性溢れる住まいを実現されたKさん。 ぴかぴかに造りこみをせず、ひとつひとつ細部までこだわった空間は、どこか懐かしい雰囲気を醸し出しています。 一般的な2LDKの間取りをオープンに変更し、家族が「ゆるやかにつながる空間」と「あえてモノを見せる」がテーマのリノベーションで、住まう人と生活の雰囲気を活かした不思議な魅力を持つ住まいを実現されました。
住まい探しのきっかけ
何年も前から新築を買うよりも、自分たちで手をかけた住まいに住みたいと思っていたKさん。既成のものでなく、自分たちの思いをカタチに出来る楽しさ、より自分たちの生活に合った住まいができるオンリーワンの良さを考え、リノベーションを希望されていました。「上の子どもが小学校にあがるまでに…」と、本格的に物件を探し始めたのがきっかけとなりました。
住まいの探し方
本格的に探し始めてから絶えず希望の物件をインターネットで探していましたが、なかなか理想の条件にあう住まいがなく、見つけるまでに時間がかかったそう。吟味を重ねる中、ようやく市内に近く落ち着いた環境を兼ね備えた立地、マンション共用部分(駐輪場や玄関ホール)など手入れが行き届いた管理体制、南向きで窓が多く日当たりが良い間取りを兼ね備える物件に巡り合い、購入を決められたそうです。
リノベ暮らしのポイント
●一般的な2LDKを緩やかにつながるオープンな間取りに
「ドアや個室は特にいりません。ぐるぐる回れるような家がいいです」というKさん。一般的な2LDKの間取りを家族がいつも近くに感じられるような一体感がある空間に、と緩やかにつながるオープンな間取りに変更しました。間仕切りはできるだけ少なくし、お風呂とトイレ以外に扉はなく、どの部屋にもスムーズにアクセスできる自由さがあります。

ソファ代わりとしてくつろいでテレビを見たり、布団を敷いてベット代わりにしたりと便利に使えます

子どもの成長や家族の変化にあわせて、壁や建具をつけ個室とすることも可能です
●「モノをあえて見せる」ことで生活雑貨をインテリアに
住まい同様、普段使う生活雑貨にもこだわりをお持ちのKさん。生活に必要なものをすべてきれいに隠してしまうのではなく、あえて見せるための収納やカーテンで仕切るだけの収納にこだわりました。扉付きの収納やクローゼットを造るよりコストも抑えられ、気分によってインテリアを変更するのも簡単です。



●つながる空間を上手に仕切る工夫
自転車やベビーカーを置くスペースとして使うため、玄関からホール・収納スペースにかけて土間に。キッチン床も同じく土間になっており、フローリングの床に段差をつけることでつながりのある空間を上手に仕切る工夫をしています。



写真で見るビフォー
間取りで見るビフォーアフター


リノベ暮らしInfo
- ■家族構成:
- 4人家族(ご夫婦・子ども2人)
- ■専有面積:
- 62.5m2
- ■バルコニー面積:
- 10.48m2
- ■築年数:
- 築33年(昭和54年築)
- ■階建:
- 4階/7階建
- ■リノベーション費用:
- 解体費用 約55万 その他造作費用 約715万
- ■リノベーション会社:
- 株式会社 SMART ONE DESIGN
■取材後記■
お手伝いさせていただいた念願のリノベーション住宅での生活で、Kさんご家族の満足そうな笑顔を見ることができました。
「常に家族みんなで一緒にいられる空間なので嬉しいです。そのうち壁を塗ったりしてもいいですよね。」と、まだまだ住まいづくりに終わりはないようです。
これから先もご家族のこだわりをたくさん増やして、Kさんの思いが詰まった素敵なお住まいを実現されることでしょう。
■編集長の暮らしのヒント
「家族とつながる空間」「モノを見せて、生活を楽しむ」。クロスを剥がした後の住まいそのものの古さも垣間見えて、どことなく懐かしい不思議な雰囲気のお住まいになっています。隅々まできれいにしてしまうリノベーションもあるけれど、家族の生活にとって大切なものを考えて、古さをあえて活かしながら自分たちの価値観を住まいに反映したリノベーション事例です。














