【リノベ暮らしな人々】
vol.23 子どもとともに無限に変わる「白い画用紙のような家」
住む人の希望を細やかに、かつ安価に形にできるリノベーション。家族構成や将来設計、趣味嗜好など、リノベーションには住む人のポリシーが如実に映し出されます。 今回は、不思議な白い家が登場。建築デザイナーであるHさんが自分たち家族のために作った、家族と一緒に色を重ねてくれる「白い画用紙のような家」です。
住まい探しのきっかけ
以前も自らリノベーションした家に住んでいたHさん。その住まいは、職業柄試してみたいことをつめこんだ家だったそう。住み替えのタイミングで次に作りたいと思ったのは、今まで住んでいた住まいとはまったく逆の家でした。それは、作り込まないリノベーション。いつまでも柔軟で、定まったイメージを持たない家。それが、新しい住まいのコンセプトでした。
住まいの探し方
自宅のリノベーションにあたって、「どれだけ安価に仕上げられるか」を追求したというHさん。物件探しで挙げた条件は、「海が見えること」「通勤時間は最長30分」そして「できるだけ安いこと」。この三点に条件を絞ったところ、海を見おろす小さな町の公団住宅が見つかりました。物件価格は破格の500万円。
リノベ暮らしのこだわりポイント
リビングの一角、窓側の奥行きをキッズスペースに。壁は取り払い、抜けの良い視界が確保されています。ちょうど腰かけられる高さに床を設置し、コミュニケーションもとりやすくなっています。床下は収納スペースに。
この白い家には、目の覚めるようなブルーの空間があります。「塗装は誰でも、何度でもやり直せる」というHさん。この部屋もいつか、まったく違う色になるのかもしれません。
窓の外には、海が見えます。この環境も、今回のリノベーションに必要な要素でした。“住む環境を選べる”というリノベーションの利点が活きています。
白の空間に濃い影を落とさないために、間接照明を利用しています。家の明かりはすべて間接照明という徹底ぶり。
オーダーメイドのキッチン。白い真四角というシンプルを突き詰めた形には、この家の中でも抜きん出た存在感があります。
バスルームのシャワーは、ハンドル部分がプラスチック製のもの。リノベーションのトーンに合わせて、無機的な質感のものを使用しています。
多忙なHさんにとって、バスタイムは貴重な時間。寝転ぶような姿勢で入浴できる、洋式のバスタブを選びました。
写真で見るビフォーアフター
リノベ暮らしInfo
- ■家族構成:
- ご夫婦+子ども1人
- ■専有面積:
- 60m2
- ■既存建物竣工年:
- 1972年
- ■物件価格:
- 500万円
- ■リノベーション費用:
- 600万円
- ■リノベーション会社:
- 9株式会社
■取材後記■
やんちゃ盛りのお子さんは、日々めまぐるしく成長します。無限に印象を変える白い空間は、人の興味や考え方が変わっても、いつでも最高に相性のいい「画用紙」のような場所として、その時の自分らしさを引き出してくれます。作品を作るように暮らす。そんな毎日を叶えたリノベーションです。














