【リノベ暮らしな人々】
vol.24 ステージ風キッチンとトタン天井のおうち
ステージ風のキッチン、天井にマット仕上げのトタンを使ったリビング。オリジナルのドアに、オリジナルの洗面、手持ちの家具と合体したオリジナル収納、すべてがKさん仕様にカスタマイズされています。
インテリアで真似したいポイントもいっぱいの、リノベーション事例を紹介します。
住まい探しのきっかけ
うちは共働きだったんですが、私が転勤することになり、通勤にかなり時間がかかる。そこで、もう少し利便性のいいところに引っ越そうとしたのが、住まい探しのきっかけでした。この機会に購入も検討しました。
住まいの探し方
リノベーションに前々から興味があり、「どうせ購入するなら想い通りに住まいをカスタマイズしたい」とリノベーション前提で中古マンションを探しました。物件の条件は、駅に近いこと、それに広さも欲しい。10~20件ほど見学した中で、駅に近くて広さも十分、何より最上階だったのが決め手でこの中古物件を選びました。
リノベ暮らしのこだわりポイント
●こだわりのオーク材を敷き詰めた床面と
タイル張りの白色のバランスが絶妙なダイニングキッチン

無垢材や珪藻土に囲まれた家が憧れでした。床材はあまり荒々しくないものがよかったのでオーク材の幅広タイプをチョイス。予算の関係でLDKは2面だけ珪藻土にしました。
白いタイルを貼ったステージ風キッチンは見晴らしもいい。ナチュラルすぎず、すっきりしすぎない。そんな曖昧なテイスト感もすごくわかってくれて、床材の木調とまわりの白色とのバランスにもすごく気をつかってもらいました。出来上がった住まいは想像以上でびっくりです。
●切妻屋根の形状を活かし、天井にマット仕上げのトタンを使ったリビング
「せっかく最上階なので天井をあげたい」と要望したところ、「すべてあげるとコストもかかる。高低差のバランスを大切にしましょう」というアドバイスから、玄関やリビングは天井を抜いて開放的に、ダイニングキッチン部分は天井をそのまま再利用することで、メリハリのある空間に仕上げてもらいました。天井を抜いたリビングは、切妻屋根の形状を活かしてマット仕上げのトタンを使い、シーリングとともに住まいのアクセントになっています。
●和室からも廊下からも入れる
2WAYの大容量オープンタイプクローゼット
子どもを育てるには和室があった方が便利だなあとリビング横につくってもらいました。その奥のオープンタイプのクローゼットは、手持ちのタンスがきっちり納まるようサイズを調整してもらい、もう片側には背の高い夫にあわせて天井の高さいっぱいの大容量クローゼットに。
ここは和室側と廊下側に扉がある2WAYで、とても便利です。また、クローゼットの一部分をくりぬいて、アイロンがけができるスペースまでつくってくれて、家事のしやすい和室になりました。
●タイルを貼ったステージ風TOYOキッチン&洗面室
こだわりのTOYOキッチンと洗面室の一直線動線は絶対実現したかったポイント。キッチンから洗面室がひとつのブロックになっていて、配管の関係で少し高くなっているのですが、そこに真っ白なタイルを貼ることで、住まいを見渡せるステージみたいなキッチン&洗面室が完成。すごく気に入ってます。
●天井を抜いて梁を見せた、圧倒される雰囲気の玄関
玄関も天井を抜いて梁を見せてもらったのですが、高さ3.3メートルもの玄関は本当に圧巻です。ベンチシートはブーツなどをはくときに便利。しかも座面下が収納になっていて、サッカーボールも入る大きさなんです。廊下の照明は私が選びました。
雑貨が大好きなのでキッチンの飾り棚もマストアイテムでしたね。手持ちの家具も使いたかったので、オリジナル家具とうまく組みあわせてもらいました。キッチン横のタイルは白色にしようかなと思ったのですが、淡い緑色のタイルをすすめられて、これがぴったり。オリジナルのLDKドアにもよく似合う。もう、「こんなところに住んでもいいの?」っていう住まいになりました。家事動線や収納もすごく使いやすいし、リビングの端からボーっとLDK入口のドアを見ていたりと、眺めもいいんです(笑)。
写真で見るビフォーアフター
以前は2間続きの和室でしたが、壁も天井も取り払い、一旦スケルトン状態に。するとリビング側に切妻屋根の形状が出てきたため、「この傾斜を活かそう」とマット仕上げのトタンをあしらい、住まいのアクセントにしました。
リノベ暮らしInfo
- ■家族構成:
- ご夫婦+子ども1人
- ■専有面積:
- 80.50m2
- ■既存建物竣工年:
- 1983年
- ■リノベーション竣工年:
- 2011年
- ■リノベーション費用:
- 995万円
- ■リノベーション会社:
- 株式会社シンプルハウス
■取材後記■
マンションの玄関って、他にスペースを取りたい想いもあり、あまり広くない場合が多いですよね。でも、このK氏邸に足を踏み入れたとき、そのスケール感に圧倒されました。ああ、最上階ってこんなこともできるんだと。しかも、やみくもに天井を抜いていない。玄関とリビングは天井を抜き、DKは残すという選択がまた、にくいなあと。
Kさんの想いが、プランナーのアドバイスによって、よりフィットする空間になっている感じがしました。ステージ風キッチンや斜めな天井のリビング、手持ち家具と合体した収納、一直線動線など、「カッコイイし、使いやすい」。そんな印象の住まい。無垢や珪藻土はよく使いますが、トタンやタイル、ガラスなど、素材の使い方も面白いですよね。













